香水にハマるオタクは少なくないと思う。情報量があまりにも多く、買わなくても調べているだけで楽しい。私は飽きることなく香水についての情報を調べてしまう。
たとえばLIQUIDES IMAGINAIRESのメランコリアという香水は、ギリシャの四体液説にまつわるものだ。おいおい、これはフラワーレメディからホメオパシーにハマり、一時期留学してホメオパシーを勉強しようと思った私のための香水じゃないか、と思った。そんなわけはない。そしてNOSE SHOPのメランコリアのHPにはボードレールの文字が。いや、よく考えたらまともにボードレール読んだことないんだけどね…
ムエットでしか嗅いだことないこの香り、まるで透き通った水みたいな香りだった。欲しい。めちゃくちゃ欲しい。100mlで27500円だけど、給付金をはたいて買ってしまおうかと考えた。しかし肌につけたわけでもなく、いくらボトルが美しくても100mlを買うのは憚られる。
欲しい香水がありすぎて、でも飽きることなく使い続けられる自信がないので、香水ガチャを買うのも耐えている。ムエットで我慢しろよ私。

家のお風呂が壊れてしまって、近所の温泉へ行った。家がものすごく田舎なので、適当な格好で出かけたら、日曜日だったので人はそれなりにいてとても恥ずかしかった。ここの温泉は道の駅に併設されているので仕方あるまい。
そして体重計に乗ると、しっかり増えていた。

若いうちはいいけど、四捨五入して40だと簡単に痩せないよな、と思って落ち込んだ。
私は関わる男性に高確率で痩せろとか太れとか言われてきた。今思うと腹立たしいが、よくもそんなに正確に体型を把握できるな、と思った。いや、服を着てない姿を一応見せているのだから当たり前か。
スレンダーな女性は、小太りな女性を見ても自分と同じくらいのサイズの服が入ると思っているのかな、と感じたことがある。嫌味だったのかもしれないが、そのようには感じられなかった。そんなに同性だったら、まじまじと体型は見ないものなんじゃないかしら。
私だって、自分より痩せている女性のことはなんとなくわかるのだが、普通よりやや肉があるくらいの人から、服の基準はわからない。正確には同性の体型にこだわりがないのかもしれない。服を着るため、とか誰かの前で裸になるためじゃなくて、その人に合った体型というのがあると思っているからだ。その人がいちばん心身ともに健康でいられて、動ける体型だ。私には自分のそれがどれくらいなのか分かっていない。

好きな人の夢を見た。彼はとても意地悪そうに笑って、私のことを甚振っていた。
初めて見たとき、絶対この人に傷つけられるんだ、と思って震えた。そのときのままに。実際彼が暴力的かは知らない(彼の知人がDVであることは知っているが、彼自身は謎だ。酒癖が悪い、とは言っていた)。
起きて嬉しい、というよりは虚しかった。どんなに彼のことを思っても、会う機会が与えられたとしても、私は会いに行けない。向こうは私のことなんか覚えてないのだから。
久しぶりに写真で見た彼の顔が、やっぱり自分からすると本当に美しくて、そのせいなのだな、と思った。