好きにしたらいいよ

最近、NISYANEのウーロン茶しかしっくり来ず、いくつかある香水を持て余している。1.5mlだか2mlしかないし、フルボトルはとても買えない。
冬頃フルボトルで買ったETAT LIBRE D'ORANGEのLIKE THISも、LUSHのROVEも冬につけるのは最高だったけれど、微妙である。
そんな中、冬にはあまりピンと来なかった、LABORATORIO OLFATTIVOのノーブリージュは涼しい梅雨に合う。最初はムスキーで苦手だなぁと思っていたけれど、しっかり嗅ぐと、キラキラした柑橘系の香り。清楚で上品だけれど、一筋縄ではいかない綺麗な女性みたいな香りだ。

これ! という香水が決められないのも、未だに着る服に悩んでしまうのも、全然男性にときめかないのも、全部同じことなのかもしれない。私は好きなものだけを着ていた。似合うかどうかはどうでもよかった。そして、多分ガーリィな感じに見られたかった。
顔立ちはどちらかというと男性的だし、一般的な女性らしさからは程遠いから、それはミスマッチだと感じていた。似合う色を選ぼうとすると、メンズの服のほうがあったりする。
すっかりユニセックスに転んだが、それは私をときめかせる服ではない。
ときめく服は、「これを着てれば多少はモテる!」という服であり、体のラインを強調するとか、分かりやすい女性らしさを感じさせるとかそういうものだ。ワンピースとかタイトスカートとか。
しかし、タイトスカートはストッキング必須である。ものすごく冷え性なので、素足なんてとても無理だ。ワンピースもそうだな。レギンスなんて致命的に似合わない。
ノーブリージュだって、手持ちの服には似合わない。というか手持ちの香水と、手持ちの服が似合わない。多分、ハーバルだったり、グリーンだったり、アロマティックだとしっくり来る。

10代20代の頃は何も考えず、NINA RICCIのレベルドゥリッチ1や、セクシーグラフィティをつけていればよかった。服は適当だった。お金がなかったからだ。ロリィタファッションを着ていたけれど、つけていたのはスウィートアトラクションというフェロモン香水だった。ちぐはぐにも程がある。
ややセクシーな服を着るようになると、ヒプノティックプワゾンを纏うようになる。この頃はバニラや、ココナッツなどを好んだ。
思えば30過ぎた辺りから、体のラインが出る服も、ガーリィなプリントものも好まなくなり、非常にシンプルな服を着たくなった。セクシーな服が似合うと言っていた友人には変わったね、と言われた。
プライベートで人に会うこと自体が極端に減って、何も分からなくなった。

30歳と32歳の腐女子のブログを見て、色々思うところはあったけれど、服装やメイクに関しては好きにしたらいいと思う。「似合う服」を着る人と「好きな服」を着る人は多分相容れないのだ。世の中皆がおしゃれだったらとても素敵だけれど、皆がお洋服にお金をかけられるわけではなく、センスがいいわけでもないだろう。
好きな服をもう着ることが出来ず、かといって似合う服もなかなか判断できない自分はそんなふうに思った。あと、何も考えず欲しい香水全部集めたい(破産するから無理です)