「彼女が欲しい」という気持ちは想像できる。
「可愛い子と遊びたい、お酒を飲みたい」も好ましいとは思えないが、なんとなくわかる。でも、「結婚したい」になるとわからない。
世の人々は人と食べるご飯が美味しいらしい。私は人と食べたご飯が美味しかった記憶がない。楽しかった記憶はある。でも美味しさを追求するなら1人で食べたい。お行儀が悪くても、貪るように食べたいからだ。

自分のみっともないところを異性に見せる姿が想像できないのだ。恋人の家にいるときも、部屋着は着なかったし、すぐに外に出られるような服を着ていた。その後言われて部屋着を用意したが、それはそれで不評だった。
何を勘違いしたか、1度だけ行った婚活パーティーに、私は眼鏡をかけていった。私は家の中ではいつも眼鏡だから、その姿を見せるのが自然だと思っていた。誰ともマッチしなかった。

まともに恋愛したこともないのに、どうやって結婚を夢見ろというの?
言葉も交わさない、出先で見かけた男性にときめくことがある。今日もそうだ。無印良品で、華奢な背の高い男の子が大量に何か買っていた。顔はよく見えなかったけど、下手したら私より10歳くらい下だと思う。

元々年上の男性は少し苦手だったけど、やがて同い年も苦手になって、今の私は年下にしか興味が持てない。年下の男性と結婚なんて出来るのか? ときめきは結婚には繋がらないと思う。きっと別だ。