マッチングアプリにて、東京住みの男性にマッチした日に食事に誘われ、違う人にはビデオ通話を申し込まれる。私は呆れて、ニシャネのカラギョズを手首に振った。ものすごく高級な果物に深みを足したみたいな香りで泣きそうになった。今の私にはこんな高価な香水は分不相応だと思うけど、フルボトル買ったんじゃないしいいとしよう。

もしかして世の中の一定の人は、まだコロナウイルスに感染する危険があるってこと、忘れてるのかな。
私は2つのアプリを使っていて、東京住みの男性とマッチしたアプリでは、埼玉住みと偽っている。だからなのか? 埼玉と東京は場所によっては近いだろうが、でも今の時期に?
いや、どんな時期だろうがマッチした日に逢いたいというのは理解できない。もっとカジュアルなアプリだったら別だろうけど。
何よりさ、このタイミングで誘ったらOKもらえるだろうとか考えない? 盛り上がってる感触があるから会おうとするんじゃないの? 違う? 誰でもいいから会いたくて、とりあえず攻めるのか。まぁいるもんね、こういう人。
ビデオ通話の人は地元の人で10歳離れている。暇ですとメッセージが来て、ビデオ通話リクエストが来たので少し経ってからブロックした。メッセージは1往復しかしていない。
私は仕事から帰宅してご飯を食べていた。そして明日も仕事だ(朝からじゃないけど)。こいつ、土曜日の夜の人間は全員暇だと思ってるのかな、と思った。

36歳でいつも地味な格好をしている私は、リアルだったら絶対声をかけられることはないんだろうな、と思う。アプリにいるからこんな現象が起きるのだ。
綺麗に撮れた写真で、本当か嘘かも分からない年収を書いたら何百人もの女性からいいねがくる男性と、特にスペックも高くないからいいねが5未満の地方の男性。変な世界。アラフォーで美人でもない私は基本的にほとんどマッチせず、でもこんなふうによくない出会いだけ訪れる。