妻のメシがマズくて離婚したいを読んで思ったこと

私は食べることは好きだが、料理は苦手である。そして、食事そのものが面倒になり、一粒で満足感と栄養が摂れるサプリはないかな、とたまに思う。
twitterでザッと見た限り、妻を批判している人が多いが、私は妻擁護派である。
まず、彼女はまともな食育が受けられなかった。これは大変に不幸なことだ。私はこれよりひどいのではないかという例を見たことがある。誰の家にでもありそうな調味料や材料がないとか。詳しくはわからなかったのだけれど。
そして、子供3人を抱えてパートにも行き、節約しなければならない。
彼女はどのように料理が苦手なのかがわからないが(おそらく味付けだけの問題ではない)、料理は意外と難しい。まず、献立を決めて、食材を買って、切って、味付けして盛り付けて、食材をうまく使いきらないといけない。
彼女がまともなものをあまり食べられなかったのだとしたら、食材を買う時点でハードルが高いかもしれない。焼肉のたれで味付けされた肉ばかり食べていたのだったら、調味料のことを詳しく知らない可能性だってある。
ちなみに食材に関して、私は肉は鶏胸肉ばかり、魚は鮭か鰤。たまに鱈。野菜は青菜と人参、じゃがいもと玉ねぎくらいしか買わない。偏ると思って、たまに大根や蓮根を買うが、ごくたまにだ。きのこだってしめじばかり買ってしまう。
食費を抑えたいというのもあるが、そんなにメニューが思いつかない。あとは不器用な身としては、材料がうまく切れない。
旦那はこの漫画ではアドバイスをくれて優しいというけど、この家の経済状況をわかっているのだろうか? 料理教室に通うより、直接妻に教えたらいいし、休日に作り置きしてあげたっていい。苦手なことを毎日やるのは、とても大変だと思う。
ちなみに私は料理以外にも家事全般が苦手だ。洗濯はするけど畳んでしまうのは苦手、片付けが何より苦手である。ある程度片付いていれば、掃除は苦にならない。

苦手だからやらないのは逃げだ、とは思っている。けれど、仕事が苦手で働いている人だっているわけで、料理が苦手なだけで責められるのは気の毒だと思う。
世の中には家事が苦手でもどうにかなっている家もあり、両親と同居してやってもらっている人だっているのに、料理=妻がやるものという考えは気の毒だと思った。
そして、家事が苦手な上に低収入の私、本当に結婚出来ないタイプだな。お菓子はうまく作れるのに。
もっと苦手なことを持ってる人に、優しい世の中であってほしいと思う。